[TIPS]n8nでGoogleのOAuth2認証を利用するためにGoogleCloudPlatformの設定手順を解説

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satou
update 2022/6/1

この記事ではn8nでGoogleのOAuth2認証を利用する際に設定しておかなければならない、 Google Cloud Platformの設定手順を解説していきます。

Googleのサービス(Gmail、スプレッドシート、Googleカレンダーなど)を操作するにはGoogle Cloud Platformを通して外部(n8nなど)から利用することになります。

イメージ図

GoogleCloudPlatformの概要図

  • プロジェクトという単位で管理し、その中でアプリや認証情報・権限などを管理します
  • Googleのサービスを操作するにはAPIというものを使います
  • GoogleのAPIはアプリ(プロジェクトで設定した)経由で操作します。

公式の説明はこちら

それでは設定を進めましょう!

GoogleCloudPlatformにログイン

Step1. Gmailアカウントでログイン

GoogleCloudPlatform のサイトに移動、Gmailアカウントでログインします。 GoogleCloudPlatformにログインするアカウントを選択する画面

Step2. 利用規約の同意

利用規約の同意が求められます。 GoogleCloudPlatform初回ログイン時に表示される利用規約同意画面

内容に問題がなければ同意にチェックを入れ「同意して続行」をクリックします。 GoogleCloudPlatform初回ログイン時に表示される利用規約同意画面

プロジェクトの作成

GoogleCloudPlatformはプロジェクトという単位ですべて管理する事になるので一番初めに作成が必要です。

Step3. プロジェクトの作成画面を開く

「プロジェクトの選択」->「新しいプロジェクト」をクリックします。 GoogleCloudPlatformのプロジェクト選択画面

Step4. プロジェクト作成

特に変更の必要はないのでそのまま「作成」ボタンをクリックします。 GoogleCloudPlatformプロジェクト作成画面

OAuth同意画面の設定

OAuth同意画面とはデータへのアクセス前に認証を行う画面のことで、n8nからこの同意画面を表示しアクセスを許可します。

Step5. OAuth同意画面を開く

「ハンバーガーメニュー」->「APIとサービス」->「OAuth同意画面」をクリックします。 GoogleCloudPlatformのメニュー

Step6. OAuth同意画面作成

「外部」を選択し「作成」ボタンをクリックします。 GoogleCloudPlatformのOAuth同意画面作成画面

Step7. アプリ登録の編集「OAuth同意画面」登録

下記必須項目を設定し「保存して次へ」ボタンクリック。

アプリ名:好きな名前で構いません。

ユーザーサポートメール:ログインしているGmail

(デベロッパーの連絡先情報)メールアドレス:ログインしているGmail GoogleCloudPlatformのアプリ登録の編集OAuth同意画面の登録画面

Step8. アプリ登録の編集-スコープを登録

何も変更せず「保存して次へ」ボタンをクリック。 GoogleCloudPlatformのアプリ登録の編集スコープの登録画面

Step9. アプリ登録の編集-テストユーザーを登録

「ADD USERS」ボタンをクリックします。 GoogleCloudPlatformのアプリ登録の編集テストユーザーの登録画面

ユーザーを追加が開かれます。 GoogleCloudPlatformのアプリ登録の編集テストユーザーのユーザー追加画面

ログインしているアカウントのGmailアドレスを入力し「追加」ボタンをクリック。 GoogleCloudPlatformのアプリ登録の編集テストユーザーのユーザー追加画面でユーザー追加した状態

テストユーザーに追加されたら「保存して次へ」ボタンをクリック。 GoogleCloudPlatformのアプリ登録の編集テストユーザーが追加されている状態

Step10. アプリ登録の編集-概要の画面表示

この概要画面が表示されたらOAuth同意画面の登録は完了です。 GoogleCloudPlatformのアプリ登録の編集概要の画面

認証情報を作成

Step11. 認証情報画面を表示する

すでにAPIとサービスのメニューが開かれているので、その中から「認証情報」をクリックします。 GoogleCloudPlatformのメニュー

Step12. OAuthクライアントIDの作成画面を表示する

「認証情報を作成」->「OAuthクライアントID」をクリックします。 GoogleCloudPlatformの認証情報画面で認証情報を作成を選択した状態

Step13. OAuthクライアントIDを作成する

下記を設定し、「作成」をクリックします。

アプリケーションの種類:ウェブアプリケーション

名前:好きな名前で構いません。

承認済みのリダイレクトURI:n8nのOAuth Redirect URL GoogleCloudPlatformのOAuthクライアントID作成画面
※承認済みのリダイレクトURIには、n8nの使いたいノードのCredential(認証情報)に書かれている「OAuth Redirect URL」を入力します。 n8nのOAuth Redirect URL

Step14. OAuthクライアント作成完了

表示されているクライアントIDとクライアントシークレットをn8nのCredential(認証情報)に貼り付けます。 GoogleCloudPlatformのOAuthクライアントID作成完了画面

操作するサービス(API)を選択する

今回はGmail APIを有効にしてみます。

Step15. APIとサービスの画面を表示する

「APIとサービス」->「有効なAPIとサービス」をクリック。 GoogleCloudPlatformのメニュー

Step16. APIライブラリ画面を表示する

「APIとサービスの有効化」をクリック。 GoogleCloudPlatformのAPIとサービス画面

Step17. 操作したいAPIを検索する

検索欄に「gmail」と入力し、Enterで検索します。 GoogleCloudPlatformのAPIライブラリ画面

Step18. Gmail APIを選択する

検索結果から「Gmail API」を選択します。 GoogleCloudPlatformのAPIライブラリ画面でgmailを検索した結果

Step19. Gmail APIを有効にする

「有効にする」ボタンをクリックします。 GoogleCloudPlatformのGmail API画面

API/サービスの詳細画面に自動的に移動して有効化は完了です。 GoogleCloudPlatformのAPI/サービスの詳細画面

最後に

これでn8nからGoogleのサービスを使う準備ができました。 GoogleCloudPlatformを使って様々なサービスと連携が出来、便利です。

中には課金対象となる利用方法もあるので、使いたい機能や用途に合わせて条件を調べながら使ってもらえればと思います。

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