n8nのIFノードのパラメータ設定方法について詳しく解説!

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satou
update 2022/6/8

n8nのIFノードの解説をしたいと思います。
IFノードは条件によって分岐するフローを作りたい時に使うノードです。

IFノードが使えるようになると、情報を取得してそのまま送るだけではなく、取得した結果からフローを変化させたり出来るようになりワークフローの幅が大きく拡がります。



例えば、
「受信したお問合せメールがクレームだったら担当者Aさんへ通知、それ以外は担当者Bさんへ通知する」ということが出来たりします。 この場合の「分岐させる1つの条件」とは、「受信したお問合せメールの種類」となります。


分岐先が複数個の場合
2つ以上の条件分岐のフローを作りたい時に使えるノードは「Switchノード」というノードがあります。
条件の書き方が少し複雑になりますが、IFノードで理解したことが活かせるのでまずはIFノードの使い方から覚えていきましょう。

Conditions

Boolean

Booleanは真(true)か偽(false)で値を持っている項目で判断したい時に使えます。

項目 設定値 説明
Value 1 true, false, 任意の値 比較する一つ目の値を設定する
Operation Equal 一致した場合true
Not Equal 一致しなかった場合true
Value 2 true, false, 任意の値 比較する二つ目の値を設定する

Value 1,Value 2は、
ボタン切り替えてtrue、falseを選択するか、
歯車マークからAdd Expressionで対象の項目を選択出来ます。

例えば、
「対象の項目の値がtrueの場合」で判断したいのであればこのように設定出来ます。
※Value1にはAdd Expressionで対象の項目を選択してください。


Date & Time

Date & Timeは日付で値を持っている項目で判断したい時に使えます。

項目 設定値 説明
Value 1 日時, 任意の値 比較する一つ目の値を設定する
Operation Occurred after Value 1がValue 2より後の日時ならtrue
Occurred before Value 1がValue 2より前の日時ならtrue
Value 2 日時, 任意の値 比較する二つ目の値を設定する


例えば、
「対象の項目の値が5月以降」で判断したいのであればこのように設定出来ます。
※Value1にはAdd Expressionで対象の項目を選択してください。

フローが実行された日付で判断したい場合
Add Expressionで設定する下記2つの方法があります。
●前のノードから受け取った現在日時を選択する
●「{{new Date()}}」と設定する
※Value入力時のカレンダーで「TODAY」 や「Now」を選択するとその時点での日時が固定で設定される為、実行の度に時間は更新されません。


Number

Numberは数値で値を持っている項目で判断したい時に使えます。

項目 設定値 説明
Value 1 数値, 任意の値 比較する一つ目の値を設定する
Operation Smaller Value 1がValue 2より小さいならtrue
Smaller or Equal Value 1がValue 2より小さいか同じならtrue
Equal Value 1がValue 2と同じならtrue
Not Equal Value 1とValue 2の値が違うならtrue
Larger Value 1がValue 2より大きいならtrue
Larger or Equal Value 1がValue 2より大きいか同じならtrue
Is Empty Value 1の値が空ならtrue
Is Not Empty Value 1の値が空ではなければtrue
Value 2 数値, 任意の値 比較する二つ目の値を設定する

設定できる数値
Valueに設定できる数値は整数だけではなく、マイナスの数値「-1」や小数点の数値「1.2」も設定可能です。

値が空とは
値が空というのは何も登録されていない状態「」です。
「0」は空ではないので注意してください。


例えば、
「対象の項目の値が10以上」で判断したいのであればこのように設定出来ます。
※Value1にはAdd Expressionで対象の項目を選択してください。

String

Stringは文字列で値を持っている項目で判断したい時に使えます。

項目 設定値 説明
Value 1 文字列, 任意の値 比較する一つ目の値を設定する
Operation Contains Value 1にValue 2の値が含まれているならtrue
Not Contains Value 1にValue 2の値が含まれていなければtrue
Ends With Value 1の末尾がValue 2の値と一致するならtrue
Not Ends With Value 1の末尾がValue 2の値と一致しなければtrue
Equal Value 1とValue 2の値が同じならtrue
Not Equal Value 1とValue 2の値が一致しなければtrue
Regex Match Value 1値がValue 2の正規表現に一致するならtrue
Regex Not Match Value 1値がValue 2の正規表現に一致しないならtrue
Starts With Value 1の先頭がValue 2の値と一致するならtrue
Not Starts With Value 1の先頭がValue 2の値と一致しなければtrue
Is Empty Value 1の値が空ならtrue
Is Not Empty Value 1の値が空ではないならtrue
Value 2 文字列, 任意の値 比較する二つ目の値を設定する


例えば、
「アンケートに関する内容のもの」で判断したいのであればこのように設定出来ます。
※Value1にはAdd Expressionで対象の項目を選択してください。

Combine

Conditionsに複数の条件があった場合にどのように判断するかを設定します。

ALL

全ての条件が一致した場合に結果をtrueと判断します。

結果がtrueとなる

結果がfalseとなる

ANY

一つでも条件が一致した場合に結果をtrueと判断します。

結果がtrueとなる

この場合も結果がtrueとなる

最後に

IFノードについて解説しました!

ワークフローを作る基本的なノードの1つなのでしっかり使い方を覚えましょう。

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